旅館で表現する豊かさの再定義

日本の成り立ちの物語は、今を生きる我々の想像を遥かに超え、多様性に富んだものだったと考えられます。数多の民族が海を越え、長い年月をかけて根を下ろし、持ち込まれたものが複雑に絡み合っていったことで、日本の礎ができたのです。日本の各地に生まれる「Azumi」という旅館は、そんなかけがえのない先人である古の海の民に思いを馳せ、名づけられました。

土地それぞれが持つ歴史、風土、住まう人々の習俗。 そこから生み出される作物、紡がれ、編まれていった文化、そして生活様式。「Azumi」は、土地にまつわるあらゆる物事の媒体でもあります。各地の人々が守る物事に敬意を示しながら、新たな知識や要素を交わらせることで、それぞれの魅力が少しずつ変化し、より発展していくことを信じています。

そういった精神を土台に、私たちは旅館のあり方について考えました。 旅館の第一義は、宿の主人とその家族が自らお客様をおもてなしすること。宿の源流が、洋の東西を問わず、プライベートな一宿一飯の場所だっただろうと考えたからです。 それは温かみがあり、限りなく家に近い。 「Azumi」が土地にも、お客様にも寄り添った存在になればと、私たちは願っています。

Azumi Setodaはかつて瀬戸田で製塩業や海運業で栄えた豪商・堀内家の邸宅を受け継いで誕生しました。築140年におよぶ貴重な建築意匠を継承しつつ、客室は現代的なくつろぎの空間に設計。お食事は瀬戸内の野菜を主役に、フレンチ料理を堀内家御当主から受け継いだ器と共に提供いたします。邸宅に招かれたような特別な時間をぜひご体感ください。

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令和三年三月一日
“Welcome Rituals” 歓迎の式
流入
暖色の冬の朝
微かな脈動
半径50kmの拠りどころ
「Cyclical Medium —堀内家の追憶—」
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