一:起源
瀬戸田が育んだ、豪商の歴史
17世紀の初頭、瀬戸田に一つの家が事業を始めました。堀内家です。瀬戸内海のほぼ真ん中に位置する生口島は、北海道まで続く北前船航路の要所。海運と製塩で財をなした堀内家は、約2世紀にわたってこの土地の繁栄とともに歩んできました。
1876年、その堀内家が住まう邸宅が建てられました。当時の京都の大工をはじめとする最高の職人と技術、材料を全国から集めて作られたこの邸宅は、品質においても造形においても、世界的に見ても非常に高い水準のものでした。
それから150年。堀内家の記憶を宿したまま、この邸宅はAzumi Setodaとして受け継がれました。海運と交易でさまざまな文化や人をつないできたこの土地で、新たな旅人を迎えながら、その歴史の続きを歩み始めています。